VEGA 60号 わさびの門前紹介文 全文掲載


生産農家の思いをホームページに載せて…
わさびの門前
白鳥義彦 氏
TEL・FAX
054-298-2121
http://www.wasabiya.net/

わさびの門前は、わさび発祥の地、静岡市有東木にある。白鳥義彦氏は17代にわた
りわさび田を守り、手作りの製品を消費者に届ける生産農家。「本物のわさびの味」
を知ってもらうため、インターネットでわさびに対する知識や考え方、農家の意気込
みを発信し、消費者とのネットワークづくりに力を注ぐ。



※心が通うサイトづくりを

 「わさび博士になろう!」―わさびの美味しい食べ方や農作業の
様子、日々の出来事や家族紹介に至るまでホームページに
掲載されている。
  ホームページの立ち上げは昨年7月。初めは商品紹介を
するだけ、情報を貼りつけるだけのサイトだったが、12月中旬、
ホームページを持つ農業生産者の集まり「元気ねっと」に参加、
会員たちとの交流が始まり、「成功するには、消費者に訴える
ものがないとだめ」とアドバイスを受けた。
内容を全面的に変更、今年2月中旬にサイトをリニューアルした。
  現在は「農業者自らの手で、消費者に伝えたいことをアピールしなければ、
生きたホームページにならない」と情報更新をほぼ毎日続けている。


※新たな発見、消費者の声が届く

  わさび農家としての考え方をホームページに反映させると、次第にわさびに対する質問や
料理方法など、お客さんの声がメールや掲示板で届くようになる。注文も1日1件の割合で
届き「おいしかった!」という感想も直接聞く事が出切るようになり更新作業の励みに
なっている。メールは3時間ごとに必ず確認する。たとえば、生わさびの注文メールならば
オーダーの確認をとって、すぐにわさび田に入って収穫し、ゆうパックチルド便を使い新鮮な
うちに直送する。質問メールに対しては、欠かさず丁寧に返信を送る。
  「電話や手紙と比べ、Eメールは気軽にメッセージの
やりとりができる」と白鳥さんはネットの感想を話す。
インタ−ネット販売を始めた事により今まで聞くことが
できなかったお客さんのわさびに対する感想や要望、
自分達も知らなかったわさびの食べ方など新しい
発見があるという。
  産地直送だけなら、通信販売という形態で良かったが、
こうして個々の消費者の声にインタラクティブに対応
できる点が、インターネット産直の良さだ。
  また、白鳥さんにはインターネット販売を通じて「商品が流通する上でかかる中間
マージンをカットしたい」という思いもある。前述した「元気ネット」の会員は、そんな考えを
持ったメンバーの集まりだ。


※わさび農家、日本一を目指す

  商品には絶対の自信があり、サイトのコンテンツも充実してきた。
今後は、さらに魅力あるサイトを作り、たくさんの人に見てもらう
仕掛けや方法を考え受注に結び付けていくのが課題だ。
最近、各懸賞サイトにリンク登録し商品のプレゼント企画をし
た時は約1300人の応募があった。
  また、応募者に対してはさらに詳しい情報を送るために
メールマガジン「わさび通信」を発行するなどのサービスを
行なっている。
  サイトの更新は夫婦二人の二人三脚で行なう。普段の農作業に
加えてのホームページづくりになるので、時間がないのが最大の
悩み。奥さんの和美さんは「HP作りをきっかけに農家の仕事にも
意欲が持てるようになってきた」と話す。
  現在は、主に個人消費者が対象になっているが、今後はたとえ
ば寿司屋さんとか企業にまで販路を広げたいと考えている。
まだ日本ではわさびを販売するサイトは少ない。丹精こめて育てた
わさびとホームページで、わさび農家、日本一を目指す。


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